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自己満足の果てに・・・

オリジナルマンガや小説による、形状変化(食品化・平面化など)やソフトカニバリズムを主とした、創作サイトです。

2014年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年08月

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近況報告と外伝第3弾!

こんにちわ!

ついに、あの海域で、大鯨ちゃん卯月ちゃんに接触! 
おめでとう! 我々はキミを歓迎する~~っ♪
海域接触はそれなりに良くなったものの、相変わらず大型艦建造で、真の主役達を迎え入れていない。
大和さん、武蔵さん、大鳳さん
いつになったら出会えるのか!?
あと・・・・・
ずっと婚約中になったままの、我が嫁! 榛名 の改二はいつ実装されるのか!?
という訳で、 るりょうりに です。

なんか、いつも艦これ!の話ばかりで、よほど暇を持て余していると誤解されていないかな?w
逆ですよww
プライベートは、創作活動と艦これ!しか、できないんですよwww
ちなみに艦これ!も一日15分~20分程度しか、やってませんよww

この二年間、訳あってどこにも遊びに行ってないもんw

映画、キカイダーも、空おとファイナルも、見に行きたかったけど、行けなかった・・・orz

ゴジラだけは、女房と二人で、なんとか見に行こうな!って約束しているんですが。
はたして・・・(^^A

ま、そんな閲覧者さんにはどうでもいい話は、ここいらにしてwww



妖魔狩人 若三毛凛 if 第15話

なんとか、執筆完了いたしました。
まぁ、しばらく寝かせておいて、改めて手直しする箇所は、いくつか出てくるとは思いますが。
今からは、挿絵制作です!

と言うわけで、今回は第15話に登場する、女の子たちのイラスト(一部)を予告公開いたします。

妖魔狩人 若三毛凛 if 第15話 予告1

初芽涼果 柚子中学校三年生

妖魔狩人 若三毛凛 if 第15話 予告2

向かって左から。 里美(苗字は検討中w) 日笠琉奈  同じく柚子中学校三年生

この子たちの誰がどうなるのか!?
それは、本編で!

でも、ぶっちゃけ言って・・・・・

あまり面白くないかも・・・orz

かなり、話が重くなった。
それと、正規ルートが、やはり長いww

その理由は、第15話のあとがきで。

公開予定は、お盆あたりですね。
なんとか、それくらいには公開したいです。

では、妖魔狩人の話はここまで!

========================

今回も、MTさんによる『妖魔狩人 若三毛凛 if』の公式外伝を公開いたします。

今回の主役は、なんと・・・ ムッシュ・怨獣鬼

しかも、しょっぱなから世紀末!?
初めて読んだ時、思わず『原作デビルマン』のクライマックスシーンを思い浮かべました。

そんな雰囲気の中、ムッシュの身の回りには何が起こっているのでしょう!?

予想外の展開で、ホント…MTさんの発想には、いつもいつも脱帽です♪

では、今日はここまで!

閲覧、本当にありがとうございました! m(_ _)m


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妖魔狩人 若三毛凛 if 公式外伝 03『その後のムッシュ』 作:MT様

いよいよ、妖怪たちの総攻撃が始まった。
それに対抗するように、妖魔狩人とその協力者も、その戦いに挑んでいった。
死闘は連日連夜続き、一つ、また一つと、命が失われていった。
妖怪も総大将が討ち取られ、幹部の妖怪も、ことごとく命を散らした。
しかし、最後の最後に、ずたぼろとなった妖魔狩人を捕えた妖怪がいた。
その妖怪は、妖魔狩人を果物と一緒に生地で包みこみ、サクサクに焼き上げて食べてしまった。
かくして、妖魔狩人と人類は敗北し、この国はその妖怪を筆頭に、支配されることとなった。
人間に生存権も人権もなく、妖怪たちの気のままに、思いのままにその命を散らし、その姿を奪われ、それが日常的な娯楽のようになっていた。
石造りの荘厳な宮殿は、西洋にかぶれた現在の妖怪の総大将の、趣味のままに建造された、彼のための居城である。
昇った朝日が照り付けて、その美しい光に、彼は目を覚ました。
パチッと起きて、目をこすり、すがすがしい朝を迎え、ベッドから出た。
顔を洗い、昨日の夜に食べた料理のことを、思い出していた。
西洋風カツレットの煮込みのライス乗せ~ミートソースを添えて~
何のことだかさっぱりだが、ようはカツ丼にミートソースをかけたものだった。
さくさくがわずかに残ったカツに、半熟とろとろの卵がかかり、その上からさらに特製ミートソースがかかっていた。バジルが添えられており、西洋感が出ていた。
とてもおいしかったものの、創作料理としては、いまいちひねりがなかった。
素材がいいとはいえ、まだまだ厳選素材があったのだろう。
料理の腕である程度はカバーができても、やはりいい素材があってこそ、いい料理ができるのかもしれない。
コック帽をかぶり、髭を整えて、彼は鏡でどこも変ではないか、確認をした。
「うむ!悪くない!」
ムッシュは、どかどかと歩き、宮殿から出て行った。
空は朝のはずなのに、赤みがかかっていた。妖怪の妖気が充満し、空気がよどんでしまっていた。しかし、妖怪にとっては、むしろ心地のいい空間だった。
宮殿の隣、石造りの牢屋には、何人もの女性が収容されており、みなぶるぶる震え、今日を生きられるか、明日を生きられるかを、案じていた。
がちゃっ
ムッシュが入ってきた。昨日も一昨日も、その前も、決まった時間にやってきて、人間を何人か持って行ってしまうのだ。
新鮮な人間は、手下がまた捕えてくるため、いくらでも増える算段なのだ。
10人捕えてくるよう命じても、7人しか連れてこないのが、問題だが。
縄を引っ張り、5人を引っ張り出して、その縄を手に、牢屋を後にした。
縄の先の人間たちは、みなワンワンキャーキャー喚いていたものの、彼にはどうでもいいことだった。
ムッシュの運営する牧場へとたどり着くと、人間はみな恐怖した。
牧場には巨大な化け物が何体もおり、そのどれもが、人間に対する恨みの塊みたいなものだった。
養鶏場にたどり着くと、ムッシュはまず一人、そこに放り投げた。
「きゃっ!」
どさっと、放り込まれた女性は倒れ込み、涙目ながらに顔を上げた。
「クエー!」
大きな大きな鶏は、もはや動物の域を超えて、化け物だった。
「いやっ 来ないで!」
女性は抵抗した。すでに何日も着ているスーツには、何の力もなかった。
赤い眼鏡の顔が、鶏にかぶりつかれてしまった。
ずるっずるっ
鶏は嘴と顎を大きく開けて、女性を丸呑みした。
やがて体内に入ると、光を空かして人の姿が見えた。しかし、その姿もみるみる見えなくなり、やがてポッコリしたお腹しか見えなくなった。
「クエー! クエー!」
鶏がお尻に力を入れると、思いっきり大きなものが、ごろんと飛び出してきた。
スーツのような模様に、真っ赤なメガネのようなデザインが付いた、生みたてほかほかの卵だった。
まだ毛やら粘膜やらで糸を引いているものの、卵は問題なさそうだった。
奇妙な模様をしてはいるものの、しっかりと中は詰まっていた。
「おお、よしよし ジョセフィーヌよ、こちらもお食べ」
さらにぽんっと、人間が二人放り込まれた。
若干痛んでいるものの、セーラー服とブレザーとわかる、種類の違う女子高生が放り込まれ、目の前の鶏に、卵に、恐怖した。
がたんと、扉を閉めて、ムッシュは残り二人を引き連れて、またどこかへと行ってしまった。
ムッシュのかわいい鶏、ジョセフィーヌは、卵がほしいときには、いつでも産んでくれる素晴らしい鶏だった。
ただ問題があるのは、微弱でも霊力がある人間だと、卵を孵化させようと隠してしまうことだ。孵化したらしたで、新たな鶏妖怪となって、ムッシュの手先として活躍するのだが、そのために料理ができないのは、困りものだった。
柵と野草の牧歌的な場所には、大きな白と黒の化け物、巨大な牛がいた。
かつては花子という名前の乳牛だったが、今では別の名前となっている。
いつでも新鮮なミルクを出すために、ムッシュにとってもありがたい存在だった。
ぽーんと、女子大生が放り込まれた。普段はのんきで穏やかな彼女も、この時ばかりは恐怖し、顔を青ざめていた。
「うもー!」
牛はどかどかとやってきて、女子大生の臭いを嗅ぐと、口を大きく開けて
ぱくっ
頭からかぶりついてしまった。頭に優しく歯を立てて、そのまま長い舌で、口の奥へ奥へと、引きずり込んでいった。
「んん~!」
やがて女子大生の姿は、完全に見えなくなった。大きな乳房の見えるお腹あたりが、あらかた膨らむくらいだった。
やがて牛のほうがそわそわしだして、ムッシュに懇願する目を向けた。
ムッシュは大きなボトルを置いて、牛の乳をマッサージし、搾乳を始めた。
「やはり、手で絞るに限りますな 新鮮なミルクが、間近で見られるので」
ぎゅっ ぎゅっ
牛の乳からは、ものすごい勢いで、ミルクが絞り出されていた。
どばどばと、ボトルに大量に降り注ぎ、溜まっていた。
濃厚すぎて、液体のぎりぎりまでどろどろとした真っ白なミルクは、とってもおいしそうだった。
ムッシュはグラスを一つ取り出し、ボトルに沈めた。そして一杯すくって、ぐびっとやった。
「うむ! 悪くない! このクリーミーさの中にある、きめ細かい優しいのど越し! 吾輩の見立ては正しかったですな! ありがとう、フランソワーズ!」
曇ったグラスを手にし、ムッシュは牛をなでた。牛の名前は、フランソワーズだった。
「さあ、こちらのも食べてしまいなさい」
もう一人、人間が放り込まれた。
小汚いものの、エプロンをつけた母親のようである。娘とは引き離されて、悲しみに暮れていた。その娘は、今ではムッシュのエプロンの一つになっていることを、彼女は知らなかった。
ぱくっ
牛が飲み込むのを確認すると、ムッシュはまたボトルを設置し、乳搾りを始めた。
先ほどのミルクに、新たにまたミルクが注がれて、混ぜ込んであった。
ミルク同士のミックスは、ただの白一色のはずなのに、異なる魅力を持っていた。
ボトルに蓋をして、ムッシュはフランソワーズに手を振って、帰っていった。
帰りに、また養鶏場へと寄った。
「…む? 二つだけですと? はて、どちらにも霊力はなかったはずだが…?」
カラフルでリボンが二つ付いたような模様の卵を見て、ムッシュは不思議そうな顔をした。
しかし、とりあえず朝食にしたかったので、卵二つを持って、ジョセフィーヌに手を振って出て行った。
今日の朝食のために、以前からストックされていた小麦粉が引き出された。
ムッシュが石臼で轢いた、純度100%のただの小麦粉だった。
小麦粉を巨大なボウルに広げ、そこに卵を一つ割った。
ぱきゃっ
黒っぽい殻が割れて、オレンジ色に近い大きな黄身が、透明で粘度の高い白身とともに、小麦粉の上に降り立った。
タンパク質豊富で、手で持ち上げられるくらいに肉厚の黄身だった。
さらにもう一つ、カラフルな卵を手に、割ってみた。
ばきゃっ
不思議なことに、一つの卵からは二つの黄身が飛び出した。白身もたっぷり2倍の量だった。
「おお、そうか、一つに押し込まれていたのか… いや、これは愉快!」
3つの肉厚な黄身の上から、今度は新鮮なミルクがたっぷりと注がれた。
ミルクをかけられても、黄身はしっかりと、その存在をあらわにしていた。
ムッシュは泡だて器を手に、それを思いっきり混ぜていった。
肉厚の黄身が、たっぷりのミルクが、ただの小麦粉と混ぜ込んでいって、最後には薄い黄色のどろっとしたものに、一つにまとまった。
巨大なフライパンを火にくべて、たっぷりの油を引いた。
その表面に、先ほどのものを少し、垂らした。
じゅ~
どろどろのそれは、きれいな円形でおさまると、火が通っていき、穴がふつふつと開きだした。
くっつかないように、一つ、また一つと円形が作られていき、みな穴が開いていった。
フライ返しで、それをひっくり返すと、きれいなきつね色の肌をした、パンケーキだった。混ぜ物がないためあまり膨らまなかったものの、しっかりと中身の詰まった、美味しさの塊だった。
ぽんぽんと、いくつものパンケーキが焼き上がり、皿の上にタワーのように積まれていった。
やがて調理器具を流しに映すと、ムッシュはパンケーキタワーを運び、食卓へと進んでいった。
食卓に積まれたパンケーキの周りに、たくさんのお皿が置かれていた。
冷蔵施設からは、以前新鮮なミルクで作ったバターやサワークリーム、果実からしっかりと作ったジャムやケチャップ、新鮮な卵で作られたマヨネーズなど、いろいろな調味料などが置かれた。
やがておいしそうな匂いを感じ取り、いろいろな妖怪たちが集まってきた。
ムッシュは役得と言わんばかりに、もうパンケーキにかじりついていた。
「うむ! 素晴らしい卵とミルクでありましたからな! このサワークリームにバターも、マヨネーズも相変わらず素晴らしい! 最高の贅沢ですな!」
がつがつと、パンケーキを一切れ、また一切れと食べてしまった。
「せめて、彼らも生きておりましたらよかったものを… 残念でしたな…」
ムッシュは、丘の上の石碑を思い出していた。
石碑には、憎いとはいえ最後まで誇らしく戦った妖魔狩人の名前と、命を落とした妖怪たちの名前があった。かつての妖怪の総大将や、親しかった妖怪たちの名前もあった。
「あら、ちょうどご飯でしたのね…」
久しぶりにやってきた妖怪たちの一団の、そのうちの一体が、笑顔で話しかけてきた。
「おお、そなたは…」
楽しい朝食の時間は、もう少しだけ続きそうだった。

「…というのが、吾輩の考える理想ですな 人間牧場と人間果樹園、素晴らしい光景ではありませんか!」
ムッシュは高らかに、理想を語っていた。
「のう、ムッシュよ…」
嫦娥が、怪訝な顔で話しかけた。
「その理想とやらに、身共たちの居場所はおろか、姿もないのだが…?」
白陰が気が付いて、問い詰めていった。
「…ささ、食事といたしましょう! そこらの雑草やらとはいえ、吾輩の腕なら素晴らしい料理となるでしょう!」
ムッシュが笑って、ごまかしながらどこかに消えてしまった。

| 妖魔狩人 若三毛凛 if 外伝 | 11:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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近況報告

先々月、ペパー様より頂いたアドバイスを元に、浦風ちゃん入隊。
その後、同海域で巻雲ちゃん浜風ちゃん入隊。大型建造で、まるゆちゃん入隊。
まぁ、なんとか新たな娘たちが入隊してくれてはいるが、この海域での本命、大鯨ちゃん
大型建造での本命、大和様がなかなか入隊してくれない・・・orz
彼女たちに出会えるのはいつの日か? 
そんな、恋する乙女のような… るりょうりに です。

こんにちわ!


まず、今月の「妖魔狩人 若三毛凛 if 第15話」はお休みいたします
現在、やっと執筆に入った状態です。
来月中期くらいを目処に仕上げていきます。

申し訳ありません。

…ということで、今回は特別企画。

MT様の書かれた外伝を掲載させて頂きます! ヽ(=´▽`=)ノ

なんと、この作品も「if」のタイトルらしく、分岐点が存在します!!

good end か bad endか!?

それにしてもMTさんの作品って、独特の空気感があっていいですよね~♪
幻想的というか、どことなく『非日常』的な雰囲気があるんですよ。

これがいい!

この空気感、真似したくても真似できないんですよね。

そういうことで、外伝第二弾「凛、激怒する」を御覧ください。


=============================


◯ リクエスト ◯

今回、ななし様からリクエストを頂きました。

妖魔狩人 若三毛凛 if 第12話「対決!独楽勝負 -後編-」の文中にあった、「涙目の独楽化凛」です!

涙目って久々に描くのですが、意識して描くと意外に難しいwww

今回、二種類「通常涙目」と「ギャグ風涙目」の二種類描いてみました。
お好みに合うと嬉しいのですが。

独楽化凛・涙目01
独楽化凛・涙目02

あと、リクエストに関しては、基本的には受け付けます。

ただし、俺っちのワガママを了承して頂ける方のみに限らせていただきます。

たまに言っておりますが、改めてその「ワガママ」とは!

① 必ず描くとは約束できない。

② 順番も約束できません。

この二つです。

理由は、モチベーションの問題です。
ホント、モチベーションに左右されやすいんですよ。
だから、「これは描いてみたいな~」とモチベーションが上がれば、一気に描きあげたりするし・・・、逆に「なんか、気持ちが乗らないなぁ~」となれば、永遠に手を付けません。

そんなわけだから、約束できないんですよ。
あと、モチベーションが高いものから手をつけるので、順番もその時次第です。

ええ、何度も言いますが、ホント…ワガママです。

そのワガママを了承して頂ける方のみ、リクエストはお受けいたします。

あと、エロ系(性器描写)とか、キャラ設定が著しく異なってしまうもの(例えば、凛が好んで他人を状態変化させてしまうとか)。
この手は、最初から描く気はありません。

ご理解ください。



では、本日も閲覧、本当にありがとうございました。m(_ _)m

| 閲覧者様との交流 | 15:04 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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妖魔狩人 若三毛凛 if 公式外伝 02『凛、激怒する ―前編―』 作:MT様

「はあ…」
自室に帰ってきて、まず最初に出るのは、ため息だった。
普段は女子生徒として学校に通い、学業に精を出す。
しかし、もう一つの顔があるのだ。
妖魔狩人として、漆黒の衣装に身を包み、妖怪を退治する、それが彼女の、凛の日常だった。
毎日妖怪が出るということは、もちろんない。異変が起きるということも、事件が起きるということも、まずない。
しかし、それは気が付かない、明るみに出ないだけであって、実際には毎日、毎時間、毎秒起きているのだろう。近くでも、遠くでも。
凛はここの所、気が休まることがなかった。悪しき妖怪に加えて、今度は付喪神までもが、活性化してしまったのだ。彼女の周りには、異変だらけだった。
付喪神に関しては、彼女は少々トラウマになっていた。最初の最初に戦った付喪神が、凛にぬぐい難いトラウマを与えてしまったのだ。死傷者が出ず、無事に解決しただけでも儲けものかもしれないが、小さな胸の乙女の心に、結構なひびが入っていた。
もう何が起きてもいいようにと、凛は霊力を薄く、広範囲にまで張り巡らして、霊力の流れ、妖力の流れを感知しようとしていた。そのために、連日くたくたになっていた。
着替えようと、服に手をかけたところ、自分の部屋に違和感を覚え、きっとタンスをにらんだ。
いつもの制服から、別の衣装へと変わっていった。漆黒の衣装に弓を持つ、妖魔狩人としての凛だった。
弓を手に、恐る恐るタンスに近づき、思いっきりタンスを開けた。
「…あれ?」
タンスの中には、人形が一体、凛の荷物を足場にして、立っていた。
「お久しぶり!」
人形はにこにことしていた。凛は、その人形の顔を、衣装を見て、記憶を思い出していた。
かつて幼いころに、友達がプレゼントにと、くれたものだった。
「凛とそっくりちゃね♪」
当時は珍しかった、ゴシックロリータの衣装の人形は、凛にとっては物珍しいものだった。しかし、時がたち、整理のためにタンスに入れたまま、いずれ溜まった荷物に埋もれて、忘れ去られてしまっていた。
「あなた… 付喪神よね?」
弓を構えるのをやめて、凛は尋ねた。
「よくわかんない… でもね、私、あなたに会いたかったの!」
人形はぴょんと跳ねて、床へと降りた。見れば見るほど、懐かしい人形だった。
フリフリのついた帽子は、真っ赤な花のパーツが取れたので、ボンドで取り付けたのを、思い出していた。
「な、なんで私の部屋の、私の人形が、付喪神に…?」
凛は、考えていた。その原因を探ろうと、考えていた。
「ねえ、お願いがあるの…?」
人形が恐る恐る、顔をあげて、凛を見上げながら訪ねてきた。
「お外に出てみたいの… お願い!」
凛は悩んだ。この間のこともあったので、付喪神に対して及び腰になっていた。
だが、これではいつまでも解決しない。

凛は考えた。

①外に出す
②外に出さない

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『-後編-』へ続く。

そのまま、下のスレをご覧ください。

| 妖魔狩人 若三毛凛 if 外伝 | 12:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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妖魔狩人 若三毛凛 if 公式外伝 02『凛、激怒する ―後編―』 作:MT様


「いいわ、外に出してあげる」
凛は笑顔で、人形に語りかけた。
「ごめんね、しまいっぱなしで、忘れちゃって…」
凛はしゃがみこんで、人形の頭をなでた。
「本当!? ありがとう!」
ぴょこんと、人形は凛に抱き着いた。
「あ、あれ… 力が抜ける…?」
凛はへたり込み、そのまま意識が抜けていった。
だんだん広くなる天井と、大きくなっていく人形を目にし、凛は気絶した。
とことこと、道を歩く姿があった。
ゴシックロリータの衣装に帽子で、田園風景には不釣り合いの、謎の少女だった。
ロングスカートをふらふらさせて、喜びながら歩いていた。
「凛の気配が消えるなんて…! どこいったの!?」
横を、別の少女が走っていった。いつもは凛々しいのだろうけれど、血相を変えて走り去っているようだった。
ぴょこんと、少女の持つカバンから、人形が顔を出した。
「まさか、人形になっちゃうなんて…」
人形は妖魔狩人の格好をして、妖魔狩人の顔と形を、しっかりと模っていた。
まだわずかながらに霊力が残っているおかげで、自分の意思で動くことができて、しゃべることができた。
しかし、霊力の大半は、カバンを持った少女に吸収されてしまい、今ではその少女の妖力へと変換されてしまっている。
強大な妖力を持っていても気が付かれないのは、それを発散していないからである。
もしも発散していたなら、今頃残りの妖魔狩人に袋叩きにされているか、はたまた妖怪にスカウトされているだろう。
少女は歩き、自然を、街を、人をじっくりと眺めた。
目に入るものすべてが新鮮で、美しいものだった。
小学校の前にたどり着いて、少女は面白そうなので、入っていった。
もう下校時間を過ぎて、生徒は全くいなかった。
「せんせー さようならー」
女の子が二人、ぺこりとして玄関から出て行った。
学校の水槽などの飼育をする委員会に入っており、当番だったのだ。
「あ、かわいい~!」
少女は手を開き、その女の子二人に向けた。
ぱっ
女の子二人が、消えてしまった。
地面には、その代りに人形が二つ落ちており、笑顔を見せていた。
「ちょっと! なにしてるのよ!?」
凛人形が怒ったものの、何の解決にもならなかった。
人形二つはふわふわと浮きながら、少女の手元へとやってきた。
「いやあ、かわいいから、つい…?」
人形二つを頬ずりすると、カバンへ突っ込んでしまった。
カバンから上半身を出した凛人形は、ぽこぽこ脇腹を叩いて訴え、さらに突っ込まれた人形を、カバンから落ちないようにと位置を変えていた。
校舎から、メガネの女性が出てきて、ゴシックロリータの不審者に気が付いた。
しかし、その不審者が、記憶にある子供そのものだったので、思わず駆け寄っていった。
「あら~ 凛さん! お久しぶりね~」
ぱっ
そんな女性も、もうすでにいなかった。
代わりにあった人形は、メガネのパーツが特徴的だった。
それはふわーっと、やってきて、頬ずりされた後に、カバンに突っ込まれた。
「先生… ごめんなさい…」
凛は、メガネの女性のことを、よく覚えていた。去年までお世話になった教師の一人だったのだ。
新たな人形3つは、霊力がないためにしゃべることも動くことも、なかった。代わりに少女の妖力が、少しずつ体内に残留していることを、今の凛人形は見抜けなかった。
その後、異変を察知した音楽教師が飛び出てきたものの、今ではよく似た人形が、カバンの中に入ることになる。
それからは、道行く人を見定めて、かわいいかどうかを確認していた。
かわいければ、姿を消して、かわいくなければ、そのままだった。
いたるところに妖力の痕跡を残したために、異変を察知した妖魔狩人の片割れがいたるところに駆け付けるものの、一向に発見できず、へとへとになっていた。
やがて夜になり、少女は元いた家に、凛の家にやってきた。
カバンは人形がいっぱい入っており、いろいろな格好をしていた。
詰め込まれたおかげで、身動きが取れなくなった凛人形は、カバンにしがみついているだけだった。まるでアクセサリーのようだった。
凛の部屋について、カバンを置き、凛人形を取った。
「本当はね、着せ替えたりして遊んであげたかったの… でもね、他にお洋服ないから、我慢する」
少女は少々物足りないながらに、それなりに満たされたようだった。
「楽しかったよ! ありがとう!」
少女は光を放ち、みるみると縮んでいった。それに対応するかのように、凛人形は大きくなっていった。
ぽとっ
人形が一体、落ちていた。それだけだった。
人形から抜けきった妖力は、凛の部屋から飛び出して、いたるところへと散って行った。
それに合わせて、人形たちはみな元の姿に戻っていった。
「ちょ、ちょっと! どうするのこれ!?」
凛の部屋は、数十人が雑魚寝しており、ぎゅうぎゅうになっていた。
その後、ようやくそろった妖魔狩人二人で、人間たちを街へと放流することとなった。
今回のことで、凛が周囲に張っていた霊力が、付喪神から発せられた妖力が、新たな悲劇と事件を生むことになることを、そして被害者を始め、街の人間たちに妖力が残留していたり、霊力が宿っていたりすることに気が付くようになるのは、また別のことなのだ。
凛は、棚の上に人形を飾り、今日も元気に登校していった。

Good End

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