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自己満足の果てに・・・

オリジナルマンガや小説による、形状変化(食品化・平面化など)やソフトカニバリズムを主とした、創作サイトです。

2012年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年10月

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若三毛 凛

こんばんわ

今回は久しぶりのキャラクター紹介です。

まだ、第二話を公開したばかりなので紹介するのは早いかもしれませんが、モチベーションが上がっているうちにやっておかないとw

…というわけで、分岐型小説「妖魔狩人 若三毛 凛 if」の主人公…凛の紹介です。

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プロフ 若三毛 凛

若三毛 凛(わかみけ りん)

人間(霊鳥-金鵄-の霊力がプラスされている)

神田川県加須屋郡由子村在住。
由子村立由子中学校一年生。
弓道部所属。

一人称:わたし

年齢:12歳

属性:風

身長:150cm 体重:41kg B70 W57 H73

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幼い時から霊感が強く、よく霊体などを目撃している。
最初は怖いと感じていたが、あまりに多くの霊体験をしたためか、ある程度慣れ、日頃滅多な事では驚かない性格になる。
また、彼女の霊体験は同級生も含め、村民が信じない事もあり、10代になった頃には他人に心を閉ざす傾向がある。
それらのせいもあり、基本的に表情も乏しく、冷めた部分が多く見受けられる。

学力は中の上。
他人に注目される事を嫌っている事もあり、全てにおいて目立たないようにしている。
その為、学校内でも存在感は薄く、友人も少ない。

唯一付き合いが深い友人は、同じクラスの『斎藤 千佳』。
凛の幼馴染で、凛とは正反対に活発で外交的。お菓子作りが得意で、特にシュークリームの腕は凛も認めている。
しかし、あくまで千佳が積極的に凛に近寄ってくるのが殆どで、凛自体は少し距離を置いている。

凛が幼い頃から憧れている人物は隣に住む、5歳年上の『高嶺 優里』(現在、女子高生)
凛が髪をサイドテールにしているのは、優里のロングヘアを真似たのがきっかけ。
しかし、無愛想な自分にロングヘアは似合わないと、サイドテールにした。

ふとした事から、霊鳥…金鵄を妖木妃の手から守ったことから、妖魔狩人になることを勧められる。
根本的に他人や何かに関わる事を避けているため、最初は妖魔狩人になることを躊躇っていたが、妖怪化した優里の母…美咲の姿を見て、戦う事を決意する。


武器は部活用の和弓に、金鵄と凛自体の霊力を宿した物。
矢は凛の霊力を具現化した、霊光矢。急所に命中すれば、一撃で妖怪を倒す事ができる。
また、凛の肉体自体は普通の人間の肉体の為、戦闘時には金鵄の羽で編んだゴスロリ服を着用。これにより運動能力や防御能力が格段と上がっている。
ちなみに、武器の弓やゴスロリ服は、凛の霊力によって身体の一部と化している。
その為、普段身につけていなくても、凛の意思によってどこにいても瞬時に装着する事ができる。

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…とここまでが、主人公 凛の設定です。

ここからは、凛の誕生秘話を語っていきたいと思います。

ですが、かなり長いので興味ある方のみ、》続きを読む をクリックして進んでください。


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妖魔狩人 若三毛凛 if 第二話「妖魔狩人『凛』登場!?-前編-」

こんばんわ!
モチベーションは上がってきているものの、リアルが忙しいため、続きが不安な るりょうりにです。

さて、お約束しました、第二話です!

今回もバッドエンドは、カニバリズム ですので、耐性の無い方は、ご遠慮ください。

また、前回と違って『-前編-』『-後編-』と、二つのスレを使って公開しております
したがって、続きはそのまま下のスレをご覧ください。


では…。(o・・o)/

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「妖魔狩人~~~~っ!!?」


ここは田畑に囲まれた村の一軒家。
ここの二階に凛の部屋がある。
「なかなか清楚でいい部屋だ。霊的にも悪くないね。」
机の上に立ち、部屋の中を見渡す金鵄。
凛はというと、窓際にあるベッドの上で外を眺め、考え事をしていた。
妖魔狩人…か・・・・。
短い息を漏らす。

ここまでの経緯はこうであった。

森の中で妖木妃と呼ばれる中国妖怪から、日本の霊鳥…金鵄を守った凛。
その凛が持つ霊力の資質に驚いた金鵄は、妖魔狩人となって、自分の代わりに妖木妃を倒し、村を日本を守ってくれと言い出したのだ。
「ちょ…ちょっと待って!」
慌てて話を制す、凛。
「それより一旦場所を変えないかしら?森の中だし、それに……」
「それに?」
「わたし、先程の攻撃で服が焼け落ち下着姿だから。このままじゃ…ちょっと。」
「僕は何とも思わないけど。」
「貴方が思わなくても、私は困るのよ!」
「ふむ、たしかに人間は自分の裸体を見られるのを恥ずかしがる生き物だったね。わかった!」
そう言って金鵄は嘴で、自らの羽を2~3本抜き取った。
それを凛の体の上に乗せ、金色の光を放った。
眩しい黄金の光が凛を包む。その眩しさに目を覆う凛。
数秒で光は静かに消えていった。
ゆっくりと目を開くと・・・・
「え…え…っ!? なに…この服…!?」
自らの目で、手触りで、身体に装着された衣類を確かめる。

全身、『黒』をベースにしたカラーリング。
肩口に羽のようなフリルのついた、ノースリーブ。
ネックバンドに、大きめのリストバンド。
プリーツっぽいスカパン。
革のブーツ。

「ゴスロリ服!?」


妖魔狩人 若三毛凛 if 第二話(1)


「うん、この時代の少女の戦闘服だろ、ソレ。本やテレビというもので見ていたから間違いないと思うけど。」

金鵄…、それアニメやマンガじゃないの?
ていうか、戦闘服?

「そうだよ。妖魔狩人になったら、妖怪達と激しい戦闘になる。
 その服は僕の霊力の篭った羽で編んであるから、軽くて…かなり防御力があるよ。」

わたし、まだ妖魔狩人になるとは言っていないのだけど。

「さて…たしかに君の言うとおり、ここで話をするのもなんだし、君の家にでも行こうか。」

こうして、ちょっと強引な金色の霊鳥…金鵄と共に自宅に戻ったわけだけど、帰ったとたん母から
「凛、何度も千佳ちゃんから電話が掛かっているわよ。」
と、呆れた声が。

忘れていた! 千佳の家に行く途中だったわ。

「もしもし…」
「ちょっと凛~っ、アンタ…何しとっとぉ!? あたし、ずぅ~っと待っとっとだけんねーっ!」
鼓膜を破る勢いで、独特の方言混じりの音波が・・・・。
「ごめんなさい、今日…ちょっと行かれなくなったの。」
「なんでよー!? あたしの宿題答え合わせ、どげんすっとぉ~っ!?」
いや、それ…答え合わせでなくて、丸写しでしょう?
「とにかく、ごめんなさい。明日、必ず行くから…。」
「…んもぅ。じゃ、明日ねー、必ずやけん。シュークリーム用意して、待っとるよ。」
やっぱりシュークリーム用意していたのね。
正直面倒くさいけど、それがあるなら行く価値はあるか。
「わかった。それじゃ、また明日。」
ふぅ…。
部屋に戻り、ベットに身を投げ出し大の字になる。
窓から外を眺めていると、今日あった事がまるで嘘のようだ。
「へぇーっ、君は弓を射るのかい? 武器としては丁度いい。」
金鵄が部屋の隅に立てかけてある和弓に目をつけた。
「それ、部活で使っている弓だけど?」
「弓なら、君の霊力を一点に集中して放つ事ができる。それと知っているかい? 僕のご先祖様の話。」
「わたし、貴方に会ったのも今日が初めてだし、貴方の種族の事、見たこともなければ、聞いたこともないわ。」
「僕のご先祖様、初代金鵄は、神武天皇の弓に止まり、勝利に導いたと言われている。
 これは、弓に霊力を宿したためだけど、それだけに僕の一族は弓とは相性がいいんだ。」
金鵄はそう言うと、弓に止まり光輝いた。
「凛、君も弓に触れてくれないか!」
え…っ!?
ベットから起き上がり、その手を弓に当てた。
すると凛の身体からも眩い光が。
凛から放たれた光は、金鵄の光と交わり光は更に輝きを増していった。
「これでいい。これでこの弓は君の霊力を矢として放つ事ができる。普通の弓より妖怪に対して、高いダメージを与える事ができる。
 急所を狙えば、一撃で妖怪を倒す事も可能だ。」

人の部活道具を断りもなしに、殺人…いや殺妖怪武器にしてしまったよ。

「これで、武器と防具も揃ったし、いつでも妖怪相手と戦えるね。」

だから、まだ…妖魔狩人とやらをやるとは言っていないのだけど…。
どうしてもこの金鵄は、わたしを妖魔狩人にしたいらしいわね。

「いくら妖怪相手でも、誰かと争ったり、戦ったりするのはあまり好きでないの。」
凛は再びベットに横たわると、呟くように言った。
「そうかい……。」
さすがに金鵄もそれ以上、その件を口に出すのをためらう。
そんな時・・・・。

「凛~~っ、隣の優里ちゃんが来たわよ~~っ!」
階段下から母の声が響く。

え…っ、優里お姉さん!!

珍しく音速のスピードで凛が飛び出した。
一気に階段を駆け下り、玄関先へ飛び込む。
「こんにちわ、凛ちゃん。」
「こ…こんにちわ、優里お姉さん♪」
おそらく、滅多に見ることの無い、凛のハイテンションバージョン。
その理由は、玄関先に立っている【女子高生】にある。
【高嶺 優里】、山を隔てた街、丘福市の高校に通う17歳。
日の光で山吹色に輝くロングヘア。
まるで女神のような、優しい微笑み。
10人の男性がすれ違ったら、最低9人は振り返ると思われる。
優里の真似をしてロングヘアにもしたが、無愛想に近い無表情な自分にまるっきり似合わないと、サイドテールにした苦い経緯がある。

しかし、凛が優里を憧れている理由・・・いや、尊敬している理由はそれだけではなかった。
凛は幼い頃から霊感能力がある。
それが原因で、友達や大人達から嘲笑され、気味悪がられ、本来なら心が折れ人間不信に陥っていただろう。
だが、ただ一人だけ凛の言葉を真剣に聞き、受け入れてくれた人がいた。
五つ年上の女の子…『優里』だ。
凛が友達に馬鹿にされた時は、優里が怒ってくれた。
凛が大人達に嘲笑された時は、優里が庇い励ましてくれた。
だから凛にとっては、実の姉のように尊敬している存在なのだ。
そんな優里がたまにこうして誘ってくれる。
凛のテンションが上がらないわけがない!

「凛ちゃん、時間ある? 帰りがけにスイーツを買ってきたんだけど、うちへ食べに来ない?」
「ハ…ハイッ♪」
瞬速で返事をすると、「お母さん、ちょっとお姉さんの家に行ってくる!」と靴を履き始めた。
「じゃ、私は先に帰って用意しておくね。」
優里は微笑んで先に立ち去っていった。
そんな優里が見えなくなるのを見計らったように…
「凛、僕もついて行って、いいかい?」と耳元で声が。
「ダメよ。他人に貴方の姿を見られたら、何て言うの!?」
「それは大丈夫。僕は以前にも言ったが、霊力で実体化している。逆に言えば、霊体化すれば、誰にも姿を見られることはない。」
「・・・・・・・・・。」
「君やこの村の日常を知っておきたいんだ。ヤツ…妖木妃は絶対にこの村を襲ってくるからね。」
「わかった。でも、絶対に誰にも見つからないようにね。」
「わかっているよ。」
凛と霊体化した金鵄は、隣の高嶺家へ向かった。


凛の家とは違い、割と洋風なデザインのリビング。
洒落たテーブルの上には、ショートケーキと紅茶が並んでいる。


妖魔狩人 若三毛凛 if 第二話(2)


「どう? 新発売のを買ってきたんだけど…?」
「とても美味しいです。少し大人っぽい味なんですね。」
「うん、隠し味でリキュールが入っているみたい。」
たしかにケーキは美味しいが、憧れのお姉さんと一緒に食べるから、余計に美味しい。
今ここに、年に何度見れるかわからない、凛の笑顔があった。
「そう言えば、さっきから気にかかっていたんだけど…凛ちゃんのその服?」
ブッ…! 予期せぬ所を突かれ、思わず紅茶を吹きこぼすところだった。
「ちょ…ちょっとした気分転換と思ってください…。」
まさか、霊鳥が編んだゴスロリ服とは言えない。
「そうそう、おばさんはまた泊りがけで取材ですか?」
とりあえず、話題を変えて…。
「そっ! 三日前からね。今日辺り帰ってくるとは連絡があったけど…。」
優里の母【美咲】は、丘福市でローカルテレビ局のキャスターをしている。
その為、取材で家を数日空ける事もざらにあるのだ。
美咲が留守の時は、優里が家事を行なっている。そんな女性らしさも凛の憧れの一つだ。

ガチャガチャ…!!

玄関からノブを回す音が聞こえた。
「あ…、おばさんが、帰ってきたのでは…?」
「待ってーっ、すぐ鍵を開けるから~っ!」
そう言って優里が立ち上がった瞬間…。

グァシャーン…!!と激しい音が玄関から鳴り響いた。

「な…何…っ、今の音…!?」
「優里お姉さん、行かないで!」
嫌な気を感じる。邪悪な…、そう…あの妖木妃に感じたような気…。

グゥゥ…ッ

獣のうめき声のようなものが、ゆっくりとこっちへ向かってくる。
さすがに異様な気配を感じたのか、優里は凛を庇うように、その前に立ちふさがる。

グフゥゥゥ…

ついに、リビングに入ってきた獣のような声の持ち主…
「お…お母さんっ!?」
思わず優里が声を上げ、立ち寄ろうとする。
「違う! おばさんだけど…おばさんじゃありません!!」

たしかに見た目は優里の母…美咲なのだろう。
だが、本物の獣のように全裸姿。
荒々しく乱れきった髪。
鋭く伸びた、爪。
耳まで裂けているような口。
なにより、金色に光る瞳…。
どう見ても、人間とは思えない。

「ど…どういう…こと!?」
何が起こっているのか理解できないように、身動き一つできない優里。
そんな優里の目の前まで近寄った美咲は腕を上げると、風を引き裂くように一気に振り下ろした!!
「危ないっ!!」
咄嗟に優里に飛びかかる凛。
振り下ろされたその腕…いや、その爪は、飛び込んだ凛の背中を切り裂いた。
勢い余って、大きく床を転がり込む二人。
「イタタ…」
無意識に切り裂かれた背中に手を回す凛。

あれ…?

手探りで触ってみても、背中には服も切り裂かれた痕が感じられないし、痛みも気のせいだったように思える。
どういうこと…?
「たいした防御力だろう?」
金鵄!?
黄金の光と共に、金鵄が実体化した。
「言っただろう、その服は僕の霊羽で編んであるから、高い防御力があるって。」
たしかに並の服だったら、わたしはあの爪で切り裂かれて・・・・。
見た目さえ気にしなければ、ゴスロリ服…様様だ。

あっ!?

そうだ、それよりお姉さんは!?
ふと見ると、優里が傍で倒れている。
「お姉さん…、お姉さんっ!!」
凛は必死に揺り起こす。
「大丈夫、床に頭をぶつけたのだろう。気を失っているだけだ。」
金鵄が脈を確認したような仕草で語った。
「そう…っ。」
よかった。
「それより…金鵄、おばさんは一体どうしたの?」
体制を立て直し、美咲と向かい合う凛。
「どうやら妖怪化しているようだ。」
「妖怪……化…!?」
「そうだ。おそらく妖木妃の仕業・・・。」

「そのとおりよ~ん♪」

新たな人影が姿を現す。
右手に酒瓶を持った、大柄で太めの女。
「あたしの名は、ボンディァォフーニュ。金鵄とか言ったわね…、アンタ生きていたんだ?」
ゴクッ…ゴクッ…。
そう言いながら、酒瓶を口に当てる。
「その女は妖木妃様の術で妖怪になっている。この村も…この国も、全ての人間は妖怪となって妖木妃様の手下になるか、もしくは……」
ゴクッ…ゴクッ…♪

「食料になるだけ!」

アハハハハハハハッ♪

「さぁ…美咲よ、金鵄も…そしてそこにいる小娘達を殺しちゃいなさい。」

シャアアァァァッ…!
美咲が再度、攻撃態勢に入った。

「凛…、想像するんだっ! 君の武器…君の和弓を…!」
「わたしの弓を…?」
言われるままに、自分の愛用の弓を想像する。
すると、その手には、部屋に置いてきたはずの弓が握り締められている。
「な…なぜ!?」
「その弓には、さっき君の霊力を注いだだろう。それによって君の身体の一部と化している。
だから君が想像すれば、どんな場所にいても、一瞬に移動してその手に持つ事ができる!」

わたしの身体の一部・・・・

「さぁ…凛! 今こそ妖魔狩人として、妖怪達と戦うんだっ!!」



① 妖木妃…許せない! 凛は弓を構え、戦う決意をする。
② ダメよ。 たとえどんな力を持っていても、戦いなんかしたくない。凛はその場を離れようとする。


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『-後編-』へ続く。

そのまま、下のスレをご覧ください。

| 妖魔狩人 若三毛凛 if | 02:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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妖魔狩人 若三毛凛 if 第二話「妖魔狩人『凛』登場!?-後編-」

①→

妖木妃…。
放っておけば、この村の…いえ、日本中の人間が妖怪になるか、もしくは食い殺される…。

凛は静かに目を閉じ、そんな未来を想像した…。

誰かが止めなければいけない!

意を決意したように、目を見開くと…直ぐ様、弓を構えた。
すると、蒼白い光が【矢】の形となって現れる。
「これは…?」
「それは、君の持つ霊力が変化したもの。その矢こそ…君の武器、霊光矢だ。」
「霊光矢……。」
凛はまず、その矢先を美咲に向けた。

ごめんなさい、おばさん……。

一瞬の躊躇はあったが、すぐに気を取り直して弓を射る。

「シャッ!!?」

呆然と立ち尽くす美咲。
その胸には、青白く光る矢がしっかりと突き刺さっていた。
「あ…あ……っ?」
まるで糸の切れた操り人形のように、その場に崩れ落ちる美咲。
しばらく状況が理解できないように、瞳だけがグルグルと辺りを見渡していたが、やがて力尽きたように静かに目を閉じた。

時が止まったように、凛も…そしてボンディァォフーニュも、身動き一つしなかった。
それだけ、その【一矢】が、誰にも予想出来なかった事を物語っている。

「凛っ、次はそっちの妖魔だ!!」
緊迫を打ち消すように、金鵄が叫ぶ。

その声に我を取り戻したボンディァォフーニュ。
懐からフライパンのようなものを取り出し、弾け飛んだかのように凛に飛びかかった!
とっさに弓を構え、霊光矢を放つ凛。
そのためか、矢は狙いを外し、ボンディァォフーニュの右腕をかすめ、天井に突き刺さった。
右腕から、緑色の【血】を流すボンディァォフーニュ。
かすっただけだが、それでも効果はあったようだ。
滴り落ちる血を見ると、みるみるうちにボンディァォフーニュが青ざめる。
「ひぃぃぃぃぃっ!!」
その大柄な姿とは似つかない悲鳴を上げて逃げ出していった。

「追うんだ、凛っ!!」
金鵄の言葉に、直ぐ様後を追う凛。

道へ出ると、数メートル先に走り去るボンディァォフーニュの姿が見える。
今度は慌てずゆっくりと弓を構え、狙いを定める。

シュッ!

光の矢が、ボンディァォフーニュの足を貫いた。

ドサッ!!
大きな身体がその場で倒れふせる。
弓を構え直しながら、駆け寄る凛。

「た…助けてちょうだい……。」
涙を流しながら懇願する、ボンディァォフーニュ。

「・・・・・・・・・・。」
静かに弓を持つ手を下ろす凛。
「凛っ、情けをかけてはダメだぁ!!」
金鵄が叫ぶ!
「遅いわぁっ!!」
ボンディァォフーニュは、一気に飛び起き、フライパンを横に薙ぎ払った。

ズサッッ!!

小さな凛は、軽く吹き飛んでしまった。

「アハハハハハッ♪
やっぱり人間の小娘~っ、すぐに引っかかる。たわいもない♪」

「凛ーっ!!?」

「大丈夫。」
静かに立ち上がる凛…。
「とっさだったけど、弓で防いだし、それにこの服の防御力が高いお陰もあって、たいして怪我もしていない。」
その目は、熱く…そして冷静に敵を見据えている。

―違う…。服の防御力だけのせいじゃない…。―
―いくらあの服の防御力が高くても、妖魔の至近距離攻撃にあそこまで耐えられるはずは無い。―
―凛の高い霊力が、あの妖木妃の攻撃から身を守ったように、今回もダメージを軽減しているんだ。―

「こ…小娘…、お前は一体…何者なの……?」

「わたしは、妖魔狩人……。 妖魔狩人、若三毛 凛!!
お前たちの野望は、わたしが打ち砕く!」


妖魔狩人 若三毛凛 if 第二話(3)


「妖魔…狩人……?」
ボンディァォフーニュの言葉はここで終わった。
なぜなら、その胸には一本の光の矢が射抜いていたからだ。

ボンディァォフーニュの身体は、その場に倒れると、黒い霧が晴れるように消えていった。

しばらくその消えざまを見つめていた凛。
ふと我に返ったように、「おばさんは…!?」と家の中へ駆け込んでいった。

リビングで倒れている美咲を覗き込むように見つめる凛。

「残念だけど凛、君の霊光矢は僕の予想通り威力が高い。妖怪化した彼女は、もう息を引き取っているよ。」
金鵄が慰めの言葉をかけた。
だが…
倒れている美咲の手が、ピクリと動いた!
「おばさんっ、しっかり…! おばさんっっ!!!」
凛が必死に美咲の身体を揺すり起こす。
「う…うう…ん…。」
美咲がゆっくり目を開く。
しばらく呆然としていたが、やがてその黒い瞳が凛を見つめると、
「凛…ちゃん…? 私、どうしたのかしら…?」
と静かに起き上がった。

先程までの長く鋭い爪も、裂けたような口も、金色に光る瞳も全て無く、いつもの美咲に戻っている。

―どういう事だ? 凛の矢はたしかに急所を貫いたはずだ。しかも、人間に戻っている…!?―

金鵄の驚きを見抜いたかのように凛は微笑みながら、こう語った。
「わたしは矢を射る時、こう願ったの。 おばさんが人間に戻りますように…と。」
微かな笑みだが、そこには心から喜んでいる凛の笑顔であった。

―願った…? それだけで? いや、この子はあの一瞬で霊力をコントロールし、浄化の力を操ったのか?―

「うう…ん…、り…凛ちゃ…ん…」
優里も意識を取り戻したようで、ゆっくり起き上がる。
「お姉さん、大丈夫ですか?」
「う…うん…、ちょっと頭を打ったようだけど…、それより…お母さんは…?」
そこまで言うと、微笑んでいる美咲の姿が目に入ったようだ。
「お母さん!!」
ゆっくりゆっくり歩みより、母子は力強く抱き合った。
「ごめんなさい優里…、私あまり覚えていないんだけど、何か貴女達に迷惑をかけたようね。」
「いいの! 元のお母さんに戻ってくれて…それだけでいい!」

そんな母子を邪魔してはいけないかのように、凛は何も言わずに高嶺家を後にした。
その顔は満足気で、そして…もう一人前の【戦士】の顔になっていた。

―若三毛凛…。凄い逸材だ! この子なら妖木妃を倒し…この国を守ってくれる!―



第三話へつづく(正規ルート)


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| 妖魔狩人 若三毛凛 if | 02:26 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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生存報告と、小説「妖魔狩人 若三毛凛」について

こんばんわ、るりょうりにです。

今日は生存報告と、小説「妖魔狩人 若三毛凛」についてお話したいと思います。
少し長くなりますが、ご了承ください。


生存報告

まぁ、こんな日記を書いているくらいだから、無事に生きていますw

リアル現状は、非常に忙しい!

仕事が忙しいのでなく、人生において数少ない『大イベント』を現在進めております。
それがなんだか、まだ言える段階ではありませんが、このイベントを無事にクリアできるか…どうかで、今後の私の人生が左右されます。
そんな訳で、毎日下準備や、なんやかんやで動き回っている状態ですね。
しかし、たしかに忙しいのですが、一つ良い効果があります。
ご存知の方も多いかもしれませんが、私はいわゆる『欝』という病気に掛かっております。
これのお蔭でここ数年、毎日のように凹んでいましたが、現在…大イベントクリアに向けて嫌でも頑張らなければならないという事と、このイベント次第で『欝』の根本的原因が解消されるかもしれないという事もあり、結構前向きになっております。
このイベントクリア、本当の意味で結果がわかるのは、約一年後でしょう。
ですが、成功の可能性は0ではありません。
五分五分…もしくは、頑張り次第でそれ以上の結果をだせるかも知れません。
なので、数年ぶりに「頑張ろうー!!」という気持ちになっております。

もし、良い結果がでたなら、また…オフ会をやってみたいと思います。
そして、数年後には、年2回のあのイベントにも行ってみたいと思っております。
そう出来る事を信じ、今は頑張ります!


妖魔狩人 若三毛凛

リアルでモチベーションが上がってきているせいか、創作活動にもいい影響が出ているようです。
現在、第二話…執筆は終えております
後は挿絵を描いていくだけ。
早ければ、来週末…もしくは再来週始め頃に公開できるかもしれません。

さて分岐型小説、いわゆるゲームブックもどきですが、こういう書き方にしたのは当然理由があります。

事は数年前、「みらくる!わーるど エンジェル」がそれなりに注目を浴びていた頃、とある掲示板でこんなコメを見ました。

「何度も生き返ったりしたら萌えも何もありゃしない」

主人公ミオが半不死の再生能力の持ち主であるため、次の話には普通に蘇っている事を言っているのでしょうww

そもそもミオが再生能力の持ち主であるという設定にしたのは、状態変化やカニバリズムと言った、普通の人間ならそれで終わってしまうというのを合理的に回避するため。
毎回主人公を変えれば、そういった能力を持っていなくても、違和感の無い物語が作れるでしょう。
でも、次から次へと新しいキャラを作るというのは、大変な作業です。私には厳しいw
その為、同じ主人公を使いまわすという事で再生能力をつけた次第です。

しかし、客観的に見れば、そのコメの言いたい事もわかります。
若い女の子が、異物に変化させられたり、食べられて短い人生を終えてしまう。
その悲惨さ情けなさが、逆に『萌え』になる。
私が書き手でなく、閲覧者の立場だったら、同じように思っていたかもしれません。

そこで去年思いついたのが、昔あったゲームブックや、アドベンチャーゲームのようにストーリー分岐でBADENDにたどり着くというシステム。
これならば、主人公が再生能力がなくても、違和感なく物語が作れます。
なぜなら、バッドエンドになれば、そこで終わってしまう反面、正規ルートを進んでいけば、主人公は死なずに済むからです。
これを思いついた当時は、RPGツクールでゲームにしようと考えておりました。
敵の設定、ストーリー分岐、バッドエンドの内容。ゲーム用で企画していました。

ですが・・・・

上記の話と被りますが、数年間酷い欝状態で、気持ちはあっても行動に移せない。
正直、キャラのデザイン画すら、満足に描けない状態でした。
そういった訳で、私の中でこの企画はお蔵入りになったわけです。

今年に入り、カニバリズムネタでサイトを運営しているユベルさん所で、一つの小説を書いてみました。
とある特撮ヒロインが「トンカツ」にされて食べられてしまうという内容でしたが、マンガやゲームに比べ、小説は作業が早いため…これならできるかも知れないと思い込むようになってきました。
「みら!エン」の二次創作を書いてくださっている結城さんの作品や、pixivで知り合ったひでシスさんの作品。
これらも、私の創作意欲を後押ししてくれました。

どうせサイトタイトルが「自己満足の果てに・・・」なんだから、下手でも小説で一つの作品を作ってみるか!?
それなら、お蔵入りになったゲーム企画を、分岐型小説としてもう一度企画してみるか!?

しかし、モチベーションが上がるだろうか?
また、企画段階で冷めてしまわないだろうか?
そういった不安もあり、もう一度…私が書きたいのは、どんなものなのか?
どんなシチュエーションで、私は『萌えたか…?』
初心に帰って考えてみました。

そもそもこのサイトを開設したのは、時報の人氏と平面化やお菓子化という状態変化で意気投合したため。
その根本は何か?

やはり、原点は『ゲゲゲの鬼太郎』。

鬼太郎って、原作では割と妖怪に食べられているんですよね。
私がカニバリズムに萌だしたのも、実は『鬼太郎』が発端。

そこで、再度「私流のゲゲゲの鬼太郎」を書くつもりでやってみよう!
敵は妖怪がいい!
鬼太郎は熱血キャラのようだけど、実は意外と冷めているキャラでもある。
だから主人公は、どこかしら冷めたキャラにし、ミオと差別化を図る。

こうして、少しずつモチベーションが上がってきました。
トドメは、とにかくムチャクチャ下手な小説をどうするか?
私は以前このサイトで小説を公開した時、やはりとある掲示板で、「脚本や台本」みたいな小説と言われました。
たしかに一度頭の中でマンガとしてイメージをし、それを文章化しているため、不必要に細かい描写が多いことに気づきました。

そこで、『ライトノベルの書き方』という本を購入し、毎晩寝る前に読むようにしてみました。
読んでいるうちに、以前よりは少しはマシなものが書けるかもしれない。そんな錯覚すら覚えましたwwww

そしてついに、執筆開始となったわけです。

先月第一話を公開しましたが、まぁ…今のところ、不評もないようだし。(てか、最近…あの手の掲示板も見ていないww)
嬉しくも、数名の方がコメントをくださいましたし。
その中には、こんな潰れかけたサイトを毎日覗いていると言って下さった方もおられました。
こう言われると、やはり気持ちも盛り上がってきます。

今、リアルでは忙しい状態になっておりますが、出来る限り…毎月1話更新を目指し、やっていきたいと思っております。


そしてもう一つ!
採用させて頂く可能性はやや低いかもしれませんが、凛の悲惨な末路のネタを募集いたしますw
状態変化でも構わないのですが、できれば…『食べられてしまう』というネタの方が、私は食いつきやすいですw

そういう訳で何か思いついた方は、コメントして頂ければ幸いです。


では、また第二話で~。(o・・o)/

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